無我夢中
函南から船原へ嫁いで32年ですかね、お見合いがきっかけでした。最初は旅館に嫁ぐのは迷いましたよ。でもお嫁に来てと言われてしょうがない(笑)。
女将のお仕事なんて右も左もわからないところから始めました。
あの当時、どうしていたのかよく覚えていないくらい毎日が忙しかったですね。それはもう子供たちの学校行事にもなかなか参加ができないぐらい。
でも、周りの若女将たちと支えあったり、当時の女将にもとても可愛がっていただけたので、これまで頑張れたと思います。
温かさ
今でもお客様のお出迎えや、ふとした時に現在の大女将の顔を見ると、柔らかないい表情をしているんです。未だにお客様にファンがいらして、みなさん気にかけてくださるんですよ。
私もあんな風に温かさや親しみを持っていただける笑顔でおもてなしが出来るように、いつも心がけています。