家内の目線
弊社では事務ワークを家内にやって頂いております
物件情報の収集やリフォーム…販売は私が担当している訳ですが
物件を拝見する時やリフォーム完成現場などに
しょっちゅう家内を連れ出します
家内は不動産会社に勤務していたこともありますが
感性やフィーリングはエンドユーザー様に近いと思っております
37年間伊豆の不動産を見続けていると
プロとして目が肥えてくることは良いのですが
エゴや自己満足が先行してしまう傾向もあると考えています
ある商品つくりを検討していて…
この土地にどういった建物を建てようかと考えていました
平地よりも寒いところだから断熱性が高い家の方が良い…
積雪もあるところなので屋根勾配は角度をつけた方が良い…
積雪や凍結しても融けやすい東から南側に玄関を配置した方が良い…
経験とセオリーを基本にしながら検討していき
プランニングしてPC上で外観パースを作成したものを家内が見てひとこと…
『何か気に入らない…
コストを抑えるように…実生活で便利なようにと考えてあるけど
女の人はパッと見のフィーリングなんだよねー』
『ログハウスはメンテナンスが大変でムシも入りやすい…
ランニングコストを考えると在来建築の方が良いのはわかるけど
この場所で考えたら普通の家だよねー』
とあるご家庭ならば
1週間くらい口も利かない夫婦喧嘩にもなってしまうかもしれませんが
こういった意見が大事だと思っております
パッと見のフィーリング…
抽象的かもしれませんがこれも大切な要素なのです
一般的に…ご夫婦と家づくりの打合せをしていると…
ご主人様と奥様で優先するご要望が異なることはよくあります
確かに女性は目にしたものがそのまま評価に直結することも多いです
奥様にお気に召して頂かなければご成約に辿り着けないことも多々あります
共働きが当たり前のご時世ではありますが
やっぱり家に一番長く居るのは奥様ですからね
理屈ではなく印象…
大切にしなければいけない要素です
場数を多くこなし経験値が高まると
プロとしてのスキルは上がりますが
お客様がどのようにお考えになるか！
お客様からはどのように見えているか！
ここが置き去りになってしまったら本末転倒！
ここを常に考えながら
経験値を活かしメリットとデメリットをご教授し
お客様が気づくシチュエーションもご提供する
印象を大切にしながら気づいて頂く機会をもつことが
必要不可欠なことですね
『どうしてあの時アドバイスしてくれなかったの』
そう言われることがないように
お客様の印象とプロとしてのアドバイスを
両立させながらお打合せしていきたいと思います
家内にも引き続き屈託のないご意見を頂戴したいと思います
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