体操と運動は違うの?(健康体操教室物語)

2017年12月02日

体操と運動は違います。

膝痛っ~。腰痛っ~。
病院で運動するように言われたんですが、運動って何をすればいいの?
普段、私たちは何気なく体操と運動って言っていますが、実は別々の意味があります。



◎小次郎のわんポイント

体操と運動は、それぞれ違う意味があります。
体操は、普段使っていない筋肉を伸ばし、関節の可動域を大きくすることです。
健康体操教室などでよく行われている『リズム体操』がそうです。
高齢者の皆さんが対象となる教室です。
外出が少なくなり体を動かす機会が少なくなると、筋肉は硬くなり関節も動きにくくなります。
音楽に合わせて楽しく体を動かして筋肉を伸ばし、関節を動かします。
気軽にできて、楽しいですね。
ここまでが体操です。


運動とは、動かす部位を意識して、筋肉に力を入れ、体を前後・左右・斜めに動かすことです。
運動することにより、筋肉を強くして日常生活の動きをスムーズにすることができます。
体操だけでは、生活機能改善まではできません。

特に高齢者は、体操で筋肉を伸ばし、運動で筋肉を強くしなければ、立ち座りや歩行が困難になり、その後は寝たきりになってしまいます。

でも、高齢者に運動させることは怪我のリスクがあります。
多くの健康体操教室では、名称どおり椅子にすわったままで体を動かすだけの体操をするプログラムが多いようです。

病気や障害等がある高齢者の方々には無理をさせてはいけませんが、会場まで元気よく歩いて、階段を利用するような皆さんには、しっかり運動した方がいいですね。

骨粗鬆症や膝痛、腰痛の予防改善も同じです。

体操だけで終わらず、しっかり運動をしましょう!