華水山浄感寺 長八記念館 - かすいさいじょうかんじちょうはちきねんかん
説明
浄感寺の創立は永仁年間ですが、約300年前の松崎村大火(元禄時代)で浄感寺も被害を受け全焼しました。その際、御本尊しかお助け出来ず伽藍などは全て焼失してしまいました。
以来仮本堂でしたが、十三世正観上人により弘化2年(1845)12月15日に立柱し、弘化4年(1847)3月中旬に落成されて現在に至っております。
本堂内には、江戸末期から明治初期に活躍した入江長八が 学び育てられた恩返しの力作『雲龍』、『飛天の像』や『松鶴』、『正観上人のお姿の掛軸』などがございます。
これらの作品は昭和48年6月22日、松崎町文化財に指定されました。また、平成23年3月18日には、『雲龍』と『飛天の像一対』が静岡県有形文化財に指定されました。
本堂は紫宸殿風造りで耐風耐震建築です。
本堂の屋根は強風が吹くため、1丈2尺(約4m)切り詰められましたが、焼失以前は今より高かったので清水や沼津方面から松崎港へ向かう船は、 伊那下神社の大銀杏と浄感寺を目当てに入港したと言われております。
≪入江長八とは≫
長八(本名:入江長八)は、乾道、又は天祐と号し、文化12年(1815)8月5日に伊豆国松崎村明地の農家の長男として生まれました。父は兵助、母はてご。
貧しい農家の息子であった長八は、3歳の頃から、浄感寺(浄土真宗西本願寺の末寺で、華水山浄感寺の由来から華水私塾という寺小屋)に学問を学び、当時の住職であった十三世正観上人のもとで、12歳の頃まで育てられます。
12歳で同村の左官の親方、関仁助に弟子入り。23歳で江戸に出て、絵を狩野派の喜多武清に学び、漆喰を以って絵を描き、あるいは彫塑して色彩を施して、ついに長八独特の芸術を完成させました。
明治22年(1889)10月8日、享年75歳でこの世を去っています。
辞世の句
わが秋や 月一夜も 見のこさず
≪長八記念館とは≫
長八は、弘化2年の浄感寺再建にあたり、江戸から弟子2名を引きつれ、御恩報謝の念をこめて作品を残しました。
長八の作品は、当時の江戸に多くあったと思われますが、江戸は火事が多く殆どが焼失し、残った作品も震災・戦火で失われてしまったため、現存する作品は、松崎町に残る作品を除くと、極めて少数です。
当館は、入江長八の作品を守り広めていくために、「長八記念館」として作品を開放し現在に至ります。
記念館の情報
名 称 | 華水山浄感寺 長八記念館 |
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電話番号 | 0558-42-0481 |
FAX | 0558-42-0481 |
住 所 | 〒410-3611 賀茂郡松崎町松崎234-1 |
営業時間 | 9:00~16:00(受付15:30まで) ◎館内および展示物の撮影は禁止となっております ◎展示物にはお手を触れないようお願い申し上げます ◎館内での喫煙、飲食は禁止となっております ◎泥酔状態での入館はお断りする場合がございます |
定 休 日 | 不定休 |
代金・料金 | 入館料 500円 ◎団体割引(20人以上):1割引 ◎JAF会員割引、会員証提示で100円割引 ◎伊豆の長八美術館と併せてご来館の場合、当日分入場券を提示で100円割引 ◎ネット割引、受付で『ホームページを見た』とお伝え下されば100円割引 上記以外にも各種割引あり、受付で確認ください ※各種割引の重複はできません |
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