白岩山岩壁窟画 - いろいわやまがんぺきくつが
説明
西伊豆町仁科沢田の船溜まりの北側に小さな丘を掘り抜いて作られた岩窟があり、その壁面中央に本尊金輪仏頂尊が鉄線描きで描刻され、刻線には墨が入れられており、円形の光背には朱色が施され上部に白岩山の文字が刻まれている。
流麗な線の美しさと適格な筆力で描かれており、凡庸な作品ではない。
壁窟は天福元年(1233年)に創建された天福寺の廃寺跡に残されたもので室町時代中期の作と思われる。
本尊の虚空菩薩は、大日如来との説がある。
現在では、破損を避けるため、格子ごしに見ることしかできない。